COUNTIF関数(5)-リストの照合・リストによる入力チェック[Excel関数リファレンス]

[書式] COUNTIF(<対象範囲>,<条件>)

 

[機能] <対象範囲> のセルのうち、<条件> に一致するセルの個数をカウントします。

 

<対象範囲>  カウントしたいセル範囲を指定します。
<条件>  条件を、数値、文字列、式のいずれかで指定します。
[引数]

 


 

●●● 2つのリストを照合する ●●●

 

COUNTIF関数は、リストの照合にも活用できます。

 

たとえば次のシートで、

 

    「製品名リスト2」の中で、「製品名リスト1」に存在しないものを探したい 

 

といったケースがあるかと思います。

 

もちろんこれくらいのデータ量であれば、ソートして目で見ていく方法で十分ですが、それぞれ

のデータ量が数百行、数千行にわたるような場合には、ちょっとつらすぎます。

 

counif関数5_1.jpg

 

 

こんな時には、COUNTIF関数を次のように活用できます。 

counif関数5_2.jpg

(1) カウント用に B列を準備する。

(2) セルB2 に、次の計算式を入力する。

   =COUNTIF(E:E,A2)

(3) セルB2 の計算式を セルB13~B16 の範囲にコピーする。

 

これで、B列の値が 0 のものは、「製品名リスト2」に存在していないということがわかります。

(厳密には、この計算式では「E列に存在していない」ということを調べています)

 

計算式の意味は・・・、もう説明するまでもないですね。あまりにシンプルですし。

 

あとは、B列でソートしたり、オートフィルタで絞り込んだりすれば、存在しない製品名だけを簡単

に取り出したりすることができますね。

 

 

●●● リストに存在するデータだけ入力したい ●●●

 

さて、このことが分かれば、さらに活用方法が浮かんでくるのではないでしょうか。

 

たとえば、条件付き書式との併用すれば、何かのデータを入力する際に、

 

    「あらかじめ決められたデータ以外が入力されたら、知らせてくれる」

 

なんてこともできるわけです。

 

では次の表を例に、実際にやってみましょう。

 

    B列には、「製品名リスト1」にある型番だけを入力したい

 

といったケースです。 

 

counif関数5_3.jpg

(1) B列を選択。

(2) [書式]メニュー から [条件付き書式] を実行。

(3) 「数式が」 を選択。

(4) テキストボックスに、次の計算式を入力する。

   =COUNTIF($E:$E,B1)=0

(5) [書式]をクリック。

(6) [色]から赤色を選択。

(7) [OK]をクリック。

(8) [OK]をクリック。

 

ちなみに計算式で、「$E:$E」というように絶対参照になっているのは特に意味はありません。

列ごと指定していますから、このケースでは「E:E」でもかまいません。

 

それではデータを入力してみましょう。

  

counif関数5_4.jpg

 

このように、「製品名リスト1」にない型番を入力すると、文字が赤くなって知らせてくれます。

 

あっ、ちなみにB1のセルが赤くなっているのは副作用。面倒なのでB列全体に条件付き書式

を設定したためです。「使用製品」て文字列は、E列には存在しないですからね。律儀に赤い

色で表示してくれています。